先輩職員のインタビュー

令和2年年度採用釧路総合振興局産業振興部 釧路地区水産技術普及指導所

朝倉 健

生物学部 海洋生物科学科出身
令和6年12月時点

入庁動機・きっかけ


大学では海洋生物や海洋環境について学んでいたので、就職先は学んだことを活かせる職種に就きたいと考えていました。そんな中、大学の掲示板で職員募集のポスターを見かけ説明会を受けた時、学んだ知識を活かし、水産業のプロとして最前線で活躍できるこの仕事に魅力を感じて普及職員になりました。

今の部署の仕事について


現在所属している釧路地区水産技術普及指導所はカキで有名な厚岸町に所在しており、白糠町から浜中町までを担当区として業務を行っています。主な業務内容としては、水温や塩分といった海洋環境の定期観測や赤潮のモニタリング調査をはじめ、漁業者や関係機関が実施するホッキガイやホッカイエビといった水産生物の資源調査を支援し、その結果を基にどのように資源を利用していくべきかなどについて助言を行う、所謂コンサルタント的な業務のほか、若手漁業者グループが行う養殖試験等への技術指導や地域小中学校への水産学習なども行っています。

学生時代の専攻や勉強はどう活きているか


大学で学んだ海洋に関する基礎的な知識が、漁業者や関係機関に資料説明を行う際の補足説明に役立つことがありました。また、授業やゼミ、卒業研究を通して、ワード・エクセル・パワーポイントに多く触れてきたことも業務を行う上で大きなアドバンテージになっていると感じます。

働いて実感する魅力とやりがい、将来像


普及職員として働いて実感する魅力の一つとして、自分の裁量で仕事を進められることにあります。漁業者が抱える問題に対して、改善や解決に向けた調査・試験計画を立て、それを漁業者と一緒に実行し、得られた結果を基に問題を改善していく、というサイクルを自分で進められることは大きな魅力に感じます。そして、その過程の中で問題が改善し、また解決したときはとてもやりがいを感じますし、その結果として漁業者から感謝されるととても嬉しいです。今後はさらに知識や技術を身につけ、より漁業者の抱える問題を解決できる普及職員になりたいと思っています。

休日・プライベートの過ごし方


私の勤務地では、スーパーやホームセンター、病院やコンビニなどは一通りそろっているため、普段生活する分には特段不便は感じません。休日は趣味の釣りや友人との温泉巡りなどを楽しむほか、釧路市が近いため、買い物や美味しいものを食べに行くこともあります。地方は都会に比べれば不便な面もありますが、逆に都会にないものが地方にはたくさんあります。地方の魅力を余すことなく楽しみ尽くそうという気持ちになれば、地方でも充実感は十分に得られるのではないでしょうか。

ある1日の流れ

8:45
メールをチェックし、当日の調査内容と調査機材の確認
9:00
アサリモニタリング調査(外勤)
11:00
帰庁、持ち帰ったサンプルの測定
12:00
昼休み
13:00
調査機材の片付けや測定データの処理
15:00
アサリの浮遊幼生調査(外勤)
16:00
帰庁、持ち帰ったサンプルの処理
17:30
退勤