先輩職員のインタビュー

平成29年度採用小樽建設管理部 共和出張所
主任

清水 秀紀

工学部 建築社会基盤系学科出身
令和7年3月時点

入庁動機・きっかけ


大学在学中は、公務員は定時出退勤でデスクワークをこなし楽そうという認識から、ただ漠然と公務員になりたかっただけであり、人々が生活するインフラを支えたい等のたいそうな志などは抱いていませんでした。恥ずかしながら、そもそも私は公務員・コンサル・ゼネコンそれぞれの役割も知らずに公務員になったといっても過言ではありません。そして地元の市役所と北海道に受かり、なんとなく北海道の方が規模の大きい仕事ができそうという漠然としたイメージで入庁しました。入庁後は自分自身も協議先のコンサルタントやゼネコンと同等以上の技術的知識が必要だったり、各地元市町村との協議の際は行政手続き上それが実行可能かどうかの高度な判断を求められるという幅広い知識と経験値が必要です。そんなこんなで勉強の日々が続いております。

今の部署の仕事について


土木技術職は道路、河川、漁港と大きく分けて3部門あり、そのうちの漁港部門を私は担当し、現在は出張所で地方勤務しています。漁港係の仕事は各地の各漁港の利用者がどんな問題を抱えているかヒアリング等を行い、その問題解決方法を各方面(内部機関、外部機関、地元)で話し合い、決めたことを公共工事として発注し、それを形にすることが仕事です。また、発注した工事が基準どおりにできているかを確認する工事監督業務も主な仕事のひとつです。工事の一例を挙げると、壊れている箇所の補修、漁船が安全に航行するために港内に滞留している土砂の除去、漁港の拡張などです。道路、河川の場合は不特定多数の利用者を想定することに対し、我々漁港係は地元利用者の顔や声をより身近に感じながら仕事を進められることが大きな違いです。

困難や失敗を乗り越えたエピソード


事業を行うため税金を使用することから、その税金が適切に使用されているかを調べるため、定期的な検査があります。私たちが行う仕事の一つ一つが適切に設計・積算・施工され、様々な基準等に則り行われていることを再認識する機会であり、検査の準備では膨大な資料の整理や基準書のどこにどのような記載があるかを確認しておく必要があります。1週間ほどの検査期間中は普段より早く出勤し帰りも遅くと大変でしたが、北海道という組織がチーム一丸となり一つの目標に向けて取り組む感覚が普段、直接実感する機会が少なかったため、ほんの少し楽しんでいる自分がいました。(大変さがほとんどでしたが・・・)この経験を経て自分は周りの協力のもと成り立っているという実感を改めて持てました。また、日頃から検査で問われそうな箇所は確認し、いざ検査の時に困らないようにしようという前向きな気持ちも育まれました。※写真は検査直後に撮った写真です。

働いて実感する魅力とやりがい、将来像


私は入庁して8年間地方で勤務しているので、その視点からの魅力をお伝えします。北海道職員の魅力は何よりも『北海道』をより身近に感じられることです。道職員になっていなければ、読み方や存在すらも知らず、行くこともなかったであろう各地の「食」や「自然」を普段から生で感じられます。私は漁港係ということもあり、自分の仕事が北海道で特に盛んな水産業の基盤となる仕事になっていると思うと、微力ながら自分の仕事は誇れることなのかなと思います。また、工事が完成した後、地元から「ありがとう!だいぶ使いやすくなったよ!」といったお礼の言葉を直接頂いた際はやっててよかったなと思えます。元々、志など無く入庁した私が8年間続けてこられたのは、北海道の魅力や仕事のやりがいを自分なりに発掘してこられたことが要因だと思います。これからも自分なりにやりがいを見つけながら成長していきたいです。

休日・プライベートの過ごし方


道職員になって北海道がより身近になったことから、キャンプ、食べ歩き、温泉、お祭り、道内旅行(お酒が好きなのでBar巡り)と挙げるとキリがありませんが、北海道を存分に楽しんでます。少し車を走らせるとすぐ海もあるので、趣味であるギターを海で弾いて歌ったりもしています。もちろん、職場の皆さんとも退勤後にバーベキューや飲み会、運動したりとコミニュケーションは欠かさず楽しんでいます。平日でも有給休暇を取得して好きなミュージシャンのライブに行ったりとリフレッシュしやすい環境です。学生の頃は社会人になると自分のプライベート時間はなかなかとれなくなるものだと思っていましたが、充実した自分時間を確保するために日中仕事に励むのは一つのモチベーションになっています。

ある1日の流れ

8:45
出勤
9:00
メール処理や資料確認などの事務作業
11:00
外勤
12:00
昼飯:どこで食べるか事前にサーチするのも楽しみのひとつです!
13:00
現場確認:施工状況や基準どおりに工事が進んでいるかを確認
15:00
地元役場や漁協と打ち合わせ:今後の事業予定等
17:00
帰庁:メール確認や打ち合わせ簿の作成
17:30
退勤:自分時間を作るために定時あがりを目標に頑張ることを心がけています!