先輩職員のインタビュー

平成31年度採用日高振興局産業振興部 日高地区水産技術普及指導所

小笠原 昌希

生物学部 海洋生物科学科出身
令和5年3月時点

入庁動機・きっかけ


海洋生物や水産食品について興味があったため、大学在籍時に就職先は、水産に関わる職種を希望していました。その分野での就職先を探している中で道庁の普及職員採用情報のパンフレットを見かけ、興味を持ったのがきっかけです。水産に特化した専門性が高い職種で且つ北海道という広大な地域と多様な魚種を担当することが出来るので普及職員(水産)を志望しました。

今の部署の仕事について


現在所属している日高地区水産技術普及指導所では、地域の水産業が安定して発展していくために、有名なミツイシコンブ(日高コンブ)をはじめマナマコやホッキガイ、スケトウダラ、沿岸環境調査、浜の担い手育成指導、水産学習支援等19課題を対象に業務を行っています。業務内容は、巡回による漁業者への情報提供・意見交換をはじめ、各水産生物の増殖手法の周知、漁獲された生物の体重や生殖腺重量等を測定する漁獲物測定調査、地域の小学校へ管内の漁業・魚種を説明する学習支援等、指導所の業務内容は魚種や関係機関を問わず多岐にわたります。

学生時代の専攻や勉強はどう活きているか


学生時代は魚類が中心の勉強で、魚類解剖の技術がスケトウダラやマツカワの漁獲物調査時に役立ちました。また学生時代の専攻や勉強だけではなく、趣味や関心事についての個人的な学習や収集した資料が意外と業務に役立ちました。一方、入庁してからの担当は、海藻類や貝類といった水産生物や海洋環境調査等の学生時代に全く触れてこなかった分野も数多くありました。業務内容も資源評価とその結果を関係者へ説明する、観測機器を使い海洋環境を調査する等、新たに学ぶこと・取り組むことも多くあります。そのため学生時代は、専攻に関わる勉強だけでは無く、興味関心のあること関連することについても知識や技術を身につけること、物事を調べる・考える癖をつけることが大切だと感じます。

働いて実感する魅力とやりがい、将来像


業務を遂行していく上でのやりがいは、自分が担当した業務内容を外部(関係者等)へ報告した際に感じます。その報告の中でも漁業者と普段増殖に向けて疑問に思っていることや問題点について直接打ち合わせ、解決に向けて取り組んだ「地域からの要望に対する業務」の結果を報告出来たとき、特にやりがいを感じます。また、公務員であるため生産性が低く民間では深く取り組まれることが少ない業務や赤潮発生後のモニタリング調査といった公共性の高い業務にもしっかり取り組むことができるのが魅力です。これからも業務で様々な魚種や課題に関する経験と技術を積んでいき、将来は漁業者にも頼られる普及員を目指していきます。

休日・プライベートの過ごし方


休日は、近隣の海や山間部で魚釣りや化石採取を行う等屋外で過ごし、地図に詳しく記載されていない場所に実際に足を踏み入れる、新たに自分だけが知っている場所を発見する、より多く・より大きい物を探し求める等、自分なりの楽しみ方を送っています。休暇の取得については1時間単位で計画的に取得でき、長期間の道外への旅行や期間・時間帯が限られている美術館の企画展のイベント等にも行きやすく、プライベートを充実させることが出来ています。また道職員は勤務地が全道各地ということもあり、道内各地域特有の気候や文化、景観の違いを肌で実感できるのも魅力の1つです。

ある1日の流れ

8:45
メールチェック後、調査結果や資源・漁獲状況等についての整理
10:00
所内会議で各担当業務の進捗状況や問題点について報告
12:00
昼休み
13:00
資源評価のための漁獲物測定調査(外勤)
16:30
帰庁、調査結果報告書作成等
17:30
退勤