先輩職員のインタビュー

平成25年度採用胆振総合振興局保健環境部 環境生活課

倉野 健人

工学部 環境社会工学科
(大学院:環境科学院 環境起学専攻)出身
令和5年3月時点

入庁動機・きっかけ


道庁への入庁を決めた一番の理由は、大学院での研究にあります。大学院では、網走川流域をフィールドに、サステナブルな一次産業の発展と流域環境保全をテーマに社会研究をしていました。研究中、何度も地域を訪れ、住民のくらしに直に触れるうちに、北海道の一次産業のポテンシャルとそれを支える豊かな自然に心が動かされ、北海道の環境に広く貢献できないかと考えるようになりました。そして、農家や漁業関係者、行政など、網走川流域で生活している様々なステークホルダーへのヒアリングを行っていく中で、いわゆる環境問題は一部の人たちの問題ではなく、その解決には地域で生活する様々なステークホルダーの協力が必要だと考え、その動きをつくるための広域・中間的な役割を担うであろう道庁の仕事に魅力を感じたのです。

今の部署の仕事について


胆振総合振興局管内の民間企業、大学、自治体と連携し、「ゼロカーボン北海道※」の実現に向けた様々な取組を行っています。ゼロカーボン(カーボンニュートラル)というワードがCMでもよく聞かれるようになった昨今ですが、ゼロカーボンとは、単なる省エネ・節電ではありません。ゼロカーボンを「成長戦略」として捉えて、環境問題だけではなく様々な問題を解決していくマインドにシフトしなければなりません。当然、北海道の環境行政の仕事もこれまでの普及啓発から脱却し、地域課題とゼロカーボンを結びつけ、道庁内だけで閉じることなく外部のソリューションと連携していく必要があります。
※2050年までに温室効果ガスの排出を実質的にゼロにすること

学生時代の専攻や勉強はどう活きているか


ゼロカーボンの仕事は、管内の機運醸成を図るだけにとどまらず、ゼロカーボンに取り組む関係者間のネットワーキングの場を提供したり、地域に寄り添った伴走支援などを行います。いずれにしても、北海道庁の外部との接点を積極的につくって、多様なステークホルダーと関係を構築してく必要がありますが、大学院で経験した網走川流域での社会研究が生きていると感じています。

働いて実感する魅力とやりがい、将来像


ゼロカーボンの仕事は、世界のトレンドであるゼロカーボンを切り口に、地域課題の解決に貢献できることが何よりの魅力です。ゼロカーボンは地方創生や経済成長にとっての足かせではなく、成長するための大きな足がかりになりうるもので、実際に多くのヒト・モノ・カネが「ゼロカーボン」に集まっています。多くの関係者、とくに地方の市町はこのようなマインドに切り替えられていないことが多いので、広域自治体である北海道庁が、地域に寄り添いながら、ゼロカーボンをきっかけとした「環境問題」と「地域課題」の同時解決を目指すことに魅力とやりがいを感じています。

休日・プライベートの過ごし方


休日は、妻とペットのトイプードルと一緒に胆振管内の観光地や公園に出かけています。また、温泉も大好きなので、登別温泉や洞爺湖温泉などにもよく出かけています。それと、マラソン大会に向けた練習もこなして、体もよく動かしています。地方勤務ならではの休日の過ごし方を満喫しており、平日と休日のメリハリができています。

ある1日の流れ

8:45
出勤、一日のタスクを確認
10:00
外勤(民間事業者等との打合せ)
12:00
昼休み
13:00
机上作業(プロジェクトの企画・立案ほか)
15:00
オンラインミーティング(国、本庁等との打合せ)
17:00
机上作業(メール処理など)
17:30
退勤