平成29年度採用オホーツク総合振興局保健環境部保健行政室 生活衛生課
獣医師
獣医師
荒井 千種
酪農学園大学獣医学群獣医学類出身令和6年12月時点
ある1日の流れ
- 8:45
- 出勤。メールと1日のスケジュールを確認
- 10:00
- EU向け水産食品取扱施設にて荷口確認(外勤)
- 11:00
- 食品施設営業者の相談対応
- 12:00
- 昼食
- 13:00
- 輸出水産食品の衛生証明書発行
- 15:00
- 食品営業施設の立ち入り(外勤)
- 16:00
- 営業許可証の発行
- 17:00
- 翌日のスケジュール確認
- 17:30
- 退勤
入庁動機・きっかけ
大学に入学した頃は大動物臨床に憧れていました。生産動物に関わりたいという思いから、乳牛のお世話や搾乳をするサークルに所属し、牛の世話をする中で、牛が生産する乳製品や牛肉など食の安全に興味を持つようになりました。そして、授業を通して、臨床以外にも公衆衛生分野で獣医師が活躍していることを知り、公衆衛生獣医師に興味を持ち、大学4年生と5年生の時に北海道のインターンシップに参加しました。食肉衛生検査所と保健所の業務を見せてもらい、道民の食の安心安全と環境衛生を守るため日々奮闘しながらも、笑顔で生き生きと活躍する公衆衛生獣医師の先輩方の姿を見て、私も北海道職員として食品衛生、環境衛生に携わりたいと強く思いました。また、福利厚生が充実しており、仕事だけでなくプライベートの時間もしっかり確保できるところ、産休・育休制度など女性職員も働きやすい環境が整えられているところにも惹かれました。
今の部署の仕事について
初任地の東藻琴食肉衛生検査所で6年間、と畜検査や細菌検査・病理検査・理化学検査を経験し、令和6年4月より網走保健所の食品保健係に異動となりました。食品保健係の主な業務は、飲食店や食品製造施設に対する営業の許認可や監視・指導、食品衛生法に適合する安全な食品であるか監視するための食品収去検査、食品衛生に係る相談受付、食中毒事件発生時の対応、営業者や消費者に対してHACCP等の食品衛生管理についての指導や普及啓発活動です。また、網走保健所はオホーツク海に面する網走市の他に斜里町・大空町・小清水町・清里町を管轄しており、多くの輸出水産食品取扱施設数を所管しています。そのため、水産食品を輸出するときに必要な衛生証明書発行等の輸出関係業務を多く行っています。どの業務も食品衛生法、監視指導要領、輸出水産食品の取扱要領等の法律やマニュアルを基に営業者の方々とよく話し合いながら行っていきます。
印象的だった仕事のエピソード
保健所や食肉衛生検査所では各職員が調査研究に盛んに取り組んでおり、学会発表の機会にも恵まれています。日常業務の合間に係内で協力しながら調査研究を行い、研究結果をまとめ学会発表に繋げるのは大変ではありますが、とても達成感がありやりがいを感じます。令和5年には、東藻琴食肉衛生検査所で調査研究を行い、三学会の公衆衛生分野で北海道獣医師会長賞を受賞することができました。また、令和5年度には全国公衆衛生獣医師協議会研究発表会、令和6年に保健所に異動してからは全国食品衛生監視員研究発表会など全国大会でも発表を行いました。子供を親に預かってもらいながら出張で学会発表するのは大変ではありましたが大変貴重な経験ができました。人前で発表することは苦手でしたが、何度か経験することで、以前よりもだいぶ場慣れできた気がします。講師などの機会が多い保健所で、この経験を活かしていきたいと思います。
働いて実感する魅力とやりがい、将来像
保健所に異動して間もなく、業務を一から覚えていき、なんとか営業許可までの流れを覚えた頃、初めて飲食店の開業の相談から、許可申請手続き、施設調査、許可証の発行までを私が担当して、無事にお店を開業された営業者様に「お世話になりました。オープンしたら、ぜひ食べに来てくださいね!」と言ってもらえたときは本当に嬉しくてやりがいを感じました。営業者の方々とたくさんコミュニケーションを取りながら仕事をしていくことが保健所業務の魅力だと思います。食肉衛生検査所、保健所の両方に公衆衛生獣医師のスキルを活かせる場がたくさんあります。今後は子供が大きくなって家を出るような時期になれば、全道各地どこの保健所や食肉衛生検査所に異動になっても業務をこなせるように様々な業務経験を積み重ねていきたいと思います。
休日・プライベートの過ごし方
4歳の子供を育てながら仕事をしています。平日は帰りが18時くらいで、子供が寝るのが20時くらいなので、子供と過ごせる時間は朝と夜の限られた時間のみですが、休日は一日子供と遊んだり、買い物に行ったりして過ごしています。時には、地域のイベントお祭りにも参加して子供との思い出づくりに励んでいます。休日に英気を養い、「我が子のために働くぞ~!」と思いながら日々仕事をしています(^o^)笑
道職員は年次有給休暇以外にも、夏季休暇5日間、冬季職免2日間取得できます。この休暇を利用して、ちょっと遠出の旅行をしたり、福利厚生を活用しながらワークライフバランスを充実させています。