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道職員に転職し、社会とのつながりを
より感じられるようになりました。

経済部産業振興局環境・エネルギー室 

社会人経験者山口 穣二
(32歳)

入庁年月・区分  
 平成28年4月1日(一般行政C)
埼玉県 出身  

道職員活躍レビュー

CAREER DATA

H28.4
十勝総合振興局産業振興部商工労働観光課商工労働係
H30.4
経済部産業振興局環境・エネルギー室エネルギーグループ

道職員に転職をしたきっかけは?

前職は、都内の映像技術サービス会社の営業職。憧れていた“映画制作に携わる職”を得て、充実した日々を送っていましたが、一方で、大学の4年間を過ごした北海道への愛着も捨てきれずにいました。
「いつか北海道に戻れたら」と、漠然と考えてはいましたが、北海道の大部分の地域で人口の減少が急速に進んでいることや、私が50歳になる頃には、多くの地域で人口が大きく減少している可能性が指摘されていることを知り、「いつかではなく、今こそ北海道に戻るべきではないか」「北海道に少しでも役に立てる仕事をするべきではないか」と考え、道職員になることを志望しました。

現在の仕事内容を教えてください。

主に電力需給対策に関する業務を担当しています。具体的には、電力需給状況に関する情報収集や庁内外の連絡会議の運営、道民の皆様へ向けた節電の呼びかけ等を行っています。
また、道では、停電発生時においても給油を継続できるガソリンスタンドを確保するため、ガソリンスタンドの自家発電設備導入に対する補助事業を実施しており、その補助事業の交付事務等についても担当しています。

転職後、驚いたことは?

業務のスピード感にとても驚きました。
現所属では、業務に関連する報道等がなされると、その後数時間のうちには、グループの職員が連携しながら、広く情報に当たりつつ、正確な情報を整理して資料に落とし込み、上層部まで報告されるとともに、必要な関係者に情報共有がなされます。一連の作業をはじめて見たときには、自分が公務員に対して漠然と抱いていたイメージが一新されると同時に、このスピード感についていけるのか、正直なところ不安になりました。

印象に残っている業務は何ですか?

入庁1年目の十勝勤務時に経験した、災害への対応です。災害発生直後から現地に派遣され、現場作業等の対応を行いました。
寒い時期で昼夜を問わず、特殊で厳しい現場環境の中での、非常に困難な作業でしたが、地元振興局の職員のみならず、全道各地から道職員が現場に参集し、多くの職員が率先して、本当に真摯に、黙々と作業に取り組んでおられました。その姿に強く心を打たれ、この組織の一員になれて良かったと思いました。
この経験をきっかけに、自分は道職員としてどうあるべきなのか、また社会に貢献するために自分には何ができるのか、少しずつですが考えるようになりました。

これからのキャリアプランを教えてください

月並みですが、周囲から頼られ「この人に任せておけば大丈夫」と思っていただけるような道職員になりたいです。
そのために、まずは与えられた役割に真摯に取り組むことで、経験を積み視野を広げつつ、自分なりにも勉強を継続し、専門性を高めていければと考えています。
また、個人的には道職員の醍醐味は「全道各地に異動できること」だと考えており、異動を通じて、勤務地域の持つ歴史や文化、おいしい食べ物や自然に触れて北海道をより深く理解し、そのことを職務に活かせればと思っています。

休日の過ごし方は?

休日は、「豚丼巡り」や「スープカレー巡り」、「湖沼巡り」や「馬巡り」など、ほかにはない北海道のおいしい食や自然を満喫するべく、道内をぐるぐる巡っています。
また、前職と比較すると平日の勤務時間後にも時間を取れるようになったので、業務に関係する本を読むなど、少しずつでも勉強の時間を作るようにしており、十勝での勤務時には、中小企業診断士試験に挑戦し、合格しました。

転職を考えている人へのメッセージ

私は、道職員になったことで、以前より自分と社会とのつながりが感じられるようになり、社会や地域が直面している課題に意識が向くようになりました。今は道外にいても、「北海道のために何かしたい」「いつか北海道に戻りたい」と考えておられる方がたくさんいらっしゃると思います。近い将来、そういった方々と共に、道が抱える課題解決に取り組むことができたらうれしいです。

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